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契約不適合責任とは?新築住宅購入で押さえておきたいポイント
2025.01.01「契約不適合責任」をご存じですか?
こんにちは!注文住宅の相談窓口・倉敷店のブログ担当です。
新築住宅を購入するとき、「すべてが完璧!」と期待しますよね。
でも、実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった!」ということが起きる場合もあります。そんな時に重要になるのが「契約不適合責任」という仕組みです。
この記事では、この責任の基本や注意点を分かりやすく解説し、安心して家づくりを進めるためのヒントをお届けします。岡山・倉敷で新築住宅を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください!
契約不適合責任とは?
契約不適合責任とは、2020年の民法改正により新しく導入された法律用語です。この仕組みは、売主が買主に提供した商品が契約内容に適合しない場合に、売主が一定の責任を負うことを指します。従来の「瑕疵担保責任」とは異なり、契約内容との不一致がポイントになります。具体的には、新築住宅に不具合がある場合、その修補や代金減額、契約解除を求めることができる制度です。
どのような場合に適用されるのか?
契約不適合責任は、住宅の構造や設備に問題がある場合に適用されます。
たとえば、基礎部分に欠陥が見つかったり、屋根や外壁が適切に施工されていなかったりする場合が該当します。また、キッチンや浴室などの設備が正常に機能しない場合も責任が問われる可能性があります。
契約不適合責任のポイント
- 買主の権利
買主は、契約内容に適合しない場合に以下の対応を求めることができます。- 修補(修理や補修)を請求する。
- 代金の減額を求める。
- 契約を解除する。
- 買主の義務
買主は、不適合を発見した際には速やかに売主に通知する必要があります。
この通知期限は、契約書に記載されている場合もあるため、事前確認が重要です。
従来の瑕疵担保責任との違い
- 瑕疵担保責任:隠れた不具合に限定されていました。
- 契約不適合責任:契約内容に適合しない全ての状況が対象となります。
契約不適合責任が重要な理由
契約不適合責任が重要な理由は、住宅購入が人生で最も大きな買い物のひとつだからです。購入した住宅に問題があれば、大きな経済的損失や精神的ストレスを伴います。この仕組みを理解することで、購入後のトラブルを未然に防ぐことができます。契約不適合責任を理解し、適切に対処することで、こうしたリスクを軽減できます。住宅の購入や建築を検討している方にとって、事前に契約内容をしっかり確認し、不適合が発生した場合の対応方法を知ることが重要です。
2020年の法改正で何が変わったのか?
2020年の民法改正により、従来の「瑕疵担保責任」が「契約不適合責任」に変更されました。この改正によって、売主の責任範囲が拡大し、買主の権利が強化されました。具体的には、欠陥だけでなく、契約内容に適合しない場合でも責任を問えるようになったのです。
契約不適合責任の具体例
契約不適合責任が適用されるケースは、新築住宅における構造や設備の不具合、また契約内容と異なる仕様が含まれます。次に、具体的な例をいくつか挙げて詳しく解説します。
1. 基礎部分の施工ミス
新築住宅の基礎部分に施工ミスがあり、建物が傾いたり、地盤沈下を引き起こしたりする場合があります。
- 具体例
基礎のコンクリート強度が不足していたため、建物全体の耐久性が低下していた。 - 契約不適合責任の対応
売主に基礎部分の修補を求めることができるほか、修補が不可能な場合には代金減額請求や契約解除を行うことができます。
2. 屋根や外壁の不具合
屋根や外壁に施工不良があり、雨漏りや断熱性能の低下が発生することがあります。
- 具体例
外壁材が契約で取り決めた耐久性の高い素材ではなく、耐久性の低い安価な素材が使用されていました。そのため、ひび割れや剥がれが発生した。 - 契約不適合責任の対応
契約内容に適合する外壁材に変更するよう修補を求めることが可能です。
また、外壁全体の張り替え費用を売主に請求することもできます。
3. 設備の不備や不具合
住宅の設備が正常に機能しない、または契約で指定された設備が取り付けられていない場合。
- 具体例1
契約時に「省エネ性能の高いエコキュート」が設置される予定だったが、実際には一般的な給湯器が取り付けられていた。 - 具体例2
キッチンの蛇口から水漏れが頻発し、使用に支障が出た。 - 契約不適合責任の対応
指定されたエコキュートの設置や蛇口の修理を売主に求めることができます。
設備全体の交換を請求するケースもあります。
4. 窓やドアの取り付け不良
窓やドアの施工が不適切で、断熱性や気密性に問題がある場合も契約不適合に該当します。
- 具体例
窓枠の取り付けが緩んでおり、強風時に隙間風が入る。ドアが正しく閉まらず、施錠に支障がある。 - 契約不適合責任の対応
窓枠やドアの修補を売主に要求することが可能です。交換が必要な場合も売主が対応します。
5. 見えない部分の欠陥
住宅の天井裏や床下など、目に見えない部分での不具合も対象となります。
- 具体例
床下に断熱材が施工されていないことが引き渡し後に判明。これにより冬場の室内温度が著しく低下した。 - 契約不適合責任の対応
断熱材の施工を改めて実施するよう修補請求が可能です。
契約不適合責任が適用される具体例として、基礎や外壁、設備、窓・ドア、見えない部分の欠陥などが挙げられます。新築住宅は「新しいから安心」というイメージがありますが、実際にはこうした問題が起こる可能性があります。購入前の契約内容確認や施工状況のチェックが非常に重要です。また、不具合が発生した場合には速やかに売主に通知し、適切な対応を求めることがトラブル解決のカギとなります。
不適合責任を回避するためのポイント
新築住宅の購入は大きな買い物であり、契約不適合責任に関連するトラブルを未然に防ぐことが重要です。以下のポイントを押さえることで、安心して新居を購入することができます。
1. 契約内容を細かく確認する
- 契約書に明確な記載があるか確認
契約書には、住宅の仕様や性能、使用する建材、設備内容を具体的に記載することが重要です。
不明確な記載や省略された部分があると、後のトラブルにつながりやすくなります。 - 契約内容と実際の建築内容を一致させる
契約書で約束された内容が実際の施工に反映されているか確認しましょう。
建築中に変更がある場合は、書面で合意を取り、契約書を更新することが必要です。
2. 第三者検査機関を活用する
- 第三者検査機関の定期検査を依頼する
建築中に第三者検査機関を利用し、基礎、構造、断熱などの施工状況を確認してもらうと安心です。専門家の目で施工不良を早期に発見できます。 - 竣工検査にも同席する
竣工時に行われる検査に第三者を同席させることで、見落としや施工ミスを防ぐことができます。
3. 購入前の現地確認を徹底する
- 建築現場を見学する
建築中の住宅を訪問し、施工の進捗状況や品質を確認することをおすすめします。
基礎や構造部分など、完成後には見えなくなる部分をチェックする絶好の機会です。 - 完成後の住宅をじっくり確認する
外観や設備だけでなく、窓やドアの施錠状態、水回りの機能、断熱材の効果など、細部を確認するようにしましょう。
4. 売主や施工会社の選定を慎重に行う
- 実績が豊富で信頼できる業者を選ぶ
過去の施工実績や口コミを調べ、評判の良い業者を選びましょう。
地元での実績が多い業者は、地域の特徴に適した施工を行う傾向があります。 - アフターサービスや保証内容を確認
契約不適合責任とは別に、業者が提供するアフターサービスや保証期間が充実しているか確認しましょう。
特に、定期点検の有無や無料修理の範囲は重要です。
5. 住まいのプロに相談する
- 専門家や相談窓口を活用する
住宅購入に不安がある場合は、住宅購入のプロに相談するのが有効です。
「注文住宅の相談窓口」や不動産専門家にアドバイスを求めることで、より良い選択ができます。 - 法律の専門家に事前確認を依頼する
契約書や施工内容について弁護士などの法律専門家に確認してもらうと、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
よくある質問
-
契約不適合責任の対象となる期間はどれくらいですか?
-
民法では、買主が契約不適合を知った時から1年以内に売主に通知する必要があります。
この「1年以内」の通知が重要です。ただし、契約書に独自の保証期間が明記されている場合や、アフターサービスによる延長保証がある場合は、その期間が優先されることもあります。契約書や保証書を必ず確認しましょう。
-
契約不適合責任とアフターサービスの違いは何ですか?
-
- 契約不適合責任は、法律に基づき、契約内容に適合しない場合に売主が負う法的な責任です。
- アフターサービスは、売主や施工会社が独自に提供する修理や点検サービスのことで、契約不適合責任とは別に提供されます。
アフターサービスは、契約不適合責任を補完する形で、保証期間や対応内容が異なる場合があります。
まとめ
契約不適合責任は、新築住宅購入時のトラブルを防ぐために非常に重要なポイントです。
購入前にしっかりと契約内容を確認し、施工状況をチェックすることで、不安を取り除き安心して理想の住まいを手に入れることができます。この記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひ安全で快適な住宅購入を実現してくださいね!岡山で新築一戸建て・建売・分譲地を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
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